2017年10月15日日曜日

ケリー基準とリスク管理、人生は上々だ

(タイトルの付け方がよくわからなくなってきました、ただの雑感です)

投資にしろ、トレードにしろ、最も重要なのはリスク管理とよく言われますね。
資産を最も増やすための、ギャンブルにおける最適掛け金を計算するのは、ケリー基準というのが有名です。以下のサイトがとてもわかりやすくて勉強になりました。

http://www.geocities.jp/y_infty/management/index.html

このケリー基準とても重要な示唆に富んだ考え方で、定性的には投資やトレードにも応用できるとは思います。ただ、大きな根本的問題を抱えていますので、そのまま応用してはいけないと思います。

まず、サイコロやカードゲームは将来の期待値や最大ドローダウンを計算できますが、一方で、株式投資やトレードは、将来の正しい確率や最大ドローダウンを計算するのは非常に困難です。

過去のバックテストから得られる期待値や最大ドローダウンはあくまで参考値でしかありません。将来、同じことが起こるとは限りません。これを間違えたのが、LTCMだったり、Riemannショック前のクオンツでしょうかね。1000年に一度のことが10年に一度起こったりするやつです。

ただ、ケリー基準から得られる定性的な教訓もあって、一つは、期待値が正でも勝負しすぎるのは結局は損になる場合があるということと、期待値が低くても、最大ドローダウンが低ければ、一般的な直感より、がっつりレバレッジを掛けて勝負した方が良い場合もあるということ、ただし破産になる可能性のある勝負は絶対にしてはいけないです。上手い人限定かもしれないですけど、普段レバ掛けて勝負して、損が出始めるとさっさと損切は意外と合理的なのかもしれないですね。基本的にはレバかけて破産するリスクを取るのはいかんです。ただ、大変かもしれないですが、人生は資産0になってもやり直せますけどね。

一方で、期待値が高くても、少ない確率でも最大ドローダウンが大きいものは、大きな勝負どころか、かなり小さい勝負にしておくのが合理的になります。(小型株のショートとかですかね。期待値も怪しいですし、おすすめはできませんが。。)ケリー基準の掛け方と一般的に直感で取りそうな行動を比べてみるのも面白いかもしれないですね。あくまで定性的に参考にすべきでしょうけど。

あとは、人生の目標や生活設計のなかで、資産を最大化するリスクの取り方が、最適とは限らないですけどね。人生設計とリスクの取り方も、本当は大きな一つのリスク管理として考えるべきで、将来の支出や時間のコストも含めて、ケリー基準を使って考えてみるのも面白そうではあります。

あと、余計なお世話かもしれないのですが、リスク管理以前に、破滅願望がちらちら見え隠れする方もいたりして、これは絶対避けるべきです。 フロンティアスピリットとかそんなんじゃなくて、極端なリスクを取ること自体が快感になったり、損しすぎて自暴自棄になったりですかね。自傷行為に近いリスクを取っているように見える方がたまにおります。これは本当に避けるべきです。

相場を自分の都合で解釈するのはいけないですが、自分の人生は上々だと、前向きに生きる姿勢が、実は一番重要かもしれないですね。前向きに自分の人生だったり、リスク管理や銘柄・市場と向き合うのが良いと思います。




0 件のコメント:

コメントを投稿