2017年5月28日日曜日

仮想通貨雑感

仮想通貨に対して、金融の長い人や、上場企業の社長さんが公然と批判してますね。正直未来がどうなるかなんてわかりませんが、個人的な仮想通貨の未来予想(5〰20年後)をしてみます。素人ですので、真には受けないでください。短期的な需給はわかりません。法整備とSBIなどの取引所の参加など、いろいろありそうではあります。以下の文章はトレーダーとしてではなく、投資家的観点で書いたつもりです。

・ 今ある管理者のいない仮想通貨のほとんどが、一般には流通しない。一部の仮想通貨が金融のバックヤードで使われる可能性はあるが、一般の人は ほとんど直接目にしない。特定の管理者のいる仮想通貨に関しては、新しい技術(AIやブロックチェーンの改良)を取り入れながら、うまくマーケティングしたごく一部が残る可能性はあるかもしれない。

・ブロックチェーン技術を改良・応用した仮想法定通貨が誕生する。ビットドル、ビットユーロ、ビット円、ビットポンドみたいな感じ。中央銀行が管理者となる。(すでにBoEが研究しているようです)

・仮想法定通貨により24時間365日FXや為替の取引ができるようになる。

・仮想法定通貨に関して、電子ウォレットで、個々人で電子送金が安いコストで直接できるようになる。

・仮想法定通貨が一般化することにより、脱税やマネーロンダリングがより難しくなる

・脱税・マネーロンダリングしたい人は、実体通貨や管理者のいない仮想通貨を使い続けるが、厳しい法規制と監視のもとにおかれる。特に、新興国や政情不安な国から管理者のいない仮想通貨への根強い需要が生まれ続けるが、各政府の規制とのいたちごっこになる

かなり、適当ですが、こんな感じです。もっと良い技術が生まれれば、そちらになるとは思いますが、法定通貨の使用がかなり便利になると思っています。


正直、今の仮想通貨の技術や実態を理解していない人を、とにかく勧誘しようとしているのは、ちょっとひどいと思います。これから、仮想通貨の大相場がくるかもしれませんが、よくよく理解した人がやる分にはよいですが、詐欺まがいの勧誘がないかは、心配しているところです。 デリバティブの勧誘やIPOの勧誘は、厳しい法規制があるのですが、今の仮想通貨はまだそのような規制が十分ではないと感じます。

歴史的には、様々な通貨が発行されたようですが、最終的には政府紙幣が最も信頼されて選択されてきました。仮想通貨でも同じことが起こるというのが、適当な私的予想です。


あと、法定通貨は兌換紙幣ではなく、信用通貨ですので、実態は紙切れであるというのは、私は違うと思います。信用通貨が、兌換できるものは、その国の経済力と徴税力に裏打ちされた国債です。
 日本の長期国債であれば、大変小さいですが、金利がもらえます。

もらえるものも、紙切れじゃねーかといわれると、苦しいところですが、少なくとも現金を国債に変えることによって、金利という形ではありますが、信用通貨を手元に置いておくインセンティブが発生します。さっさと、商品や有価証券に換えてしまおうというのを、中央管理者である政府が止めることが多少は可能であるという面が、法定通貨が一般に広まりやすい点だと思います。信用の低い政府は徴税力にモノを言わせて、金利を高くして、通貨を流通させようとします。

一方で、仮想通貨の価値を担保するファンダメンタルズは、おそらく、その利便性だと思います。ただこの利便性は、法定通貨がブロックチェーン技術を改良・応用した時点で、かなり失われてしまうのではないかと思います。どうしても無政府状態や脱税マネーロンダリングが好きな人でなければ、管理者のいない仮想通貨を使うメリットは乏しいのではないかと思います。管理者のいる仮想通貨もすでにありますが、政府にかなうかはわかりません。

あとは、金融緩和や金融引締の重要性は、歴史的にも明らかだと思います。管理者のいない仮想通貨は、仮想通貨の価値の変動を抑える仕組みが、今のところないのではないかと感じます。もちろんこれらを改善した仮想通貨も生まれてくるとは思いますが、仮想法定通貨に勝てるかは、やはり、難しいのではないかと思います。

革新的な技術を生んだ、ビットコインですが、技術的な問題でハードフォークが起こるのではといわれています。歴史に名を残すのは間違いないと思いますが、ビットコインが一般に流通するかは、難しいのではないかと思っています。特に管理者のいない仮想通貨においては、技術の陳腐化が起こった時に、うまく対応できるのか、疑問はあります。  

5/30追記:あと、ビットコインはマイニングに上限があり、金と同じで希少性があると言う人がいますが、ビットコインと同等、あるいは、ビットコインより優れた技術の仮想通貨が出てくる時点で、ビットコインの希少性は失われていく可能性はあると思います。

また、状況は変わっていくと思いますが、今のところの個人的な雑感です。

5/28追記:真っ向から仮想通貨の現状に疑問を投げかけた金融で長い人広瀬さんに、ちゃんと反論していた人は、自分の見る限り少なかった印象があります。中には広瀬さんがなんにもわかっていないとか、「馬鹿」扱いしている人もいましたが、広瀬さんが何もわかってないなら、それ以上にわかってないかもしれない一般の人に仮想通貨を勧めるのは無責任じゃないかとも思います。そもそも難しすぎて一般に決済手段として本当に広まるのかどうかが、疑問になりますね。「ハードフォーク」って何って人の方が多いと思いますし、私も完全には理解できません。中央管理なら、すべてを理解する必要はないかもしれませんが、管理者のいない仮想通貨は、自己責任の部分が大きいと思います。取引する人が増えてすそ野が広まるのはいいことかもしれませんが、仕組みをわかってない人をどんどん勧誘している現状はやはり危ういのではないかと感じています。
 あと、仮想通貨をネズミ講やババ抜きと同じとおっしゃった上場企業の社長さんがおりましたが、私はネズミ講やババ抜きとは思いませんが、いずれ価値がなくなるかもしれないというリスクを仮想通貨界隈の人があまりおっしゃらずに、一般の人を勧誘している現状において、頓珍漢かもしれませんが、警鐘をならすのは勇気ある行動だと思いました。これに対して、てめーこそ上場ゴールじゃねえかといった頓珍漢な反論があり、腹を抱えておりました。




2017年5月13日土曜日

JFLA雑感

JFLAあまり興味なかったんですが、決算ちょっと見てみました。一番気にかかるのは短期借入金(1年以内の返済)が100億あることですね。営業利益が6億程度だと結構大変かもしれないですね。利払いも3億程度あるんでしょうか。

純資産が60億くらい。株価はPERよりはPBR1倍を見てる感じですね。誰から100億借りてるかにもよるでしょうが、借り換えしながら、株券発行したりフリーキャッシュで返したり、利払いもあるでしょうし、経営者としては資金繰りが大変そうですね。

 JFLA、株価がPERよりもPBRを意識してるのであれば、PBR1倍を大きく上回った時に買うのはあまり合理的ではないかもしれないですね。

収益向上しても借入金を返して財務が良くならないと不安な面もあります。PERはあくまで将来の収益を期待するものですから、資金繰りのめどが立たなくて業務を縮小するしかない、あるいは最悪清算するとなるとPERは意味がなく、PBRの方がより重要になります。

もちろん清算価値と純資産は同じではありません。清算するとなるとリストラ費用等いろいろ経費もかかります。あとは含み損益のある資産がないかもチェックする必要があります。もちろん借り換えさえできれば当面は問題ないですが、いずれは返さないといけないので、やはり大変ですね。

JFLAがどこから100億を借りてるのか、どこかに書いてたり電話したら教えてもらえるかもしれませんが、私は面倒なのでやめときます。そういった 資金繰りのめどにもよるでしょうが、経営としては株価がPBR1倍を大きく超えて上がれば、増資を考えるのも合理的かもしれませんね。

2017年5月3日水曜日

煽り屋と嵌め込み屋と情報弱者ビジネス

煽り屋と嵌め込み屋と情報弱者ビジネスと、タイトルにありますが、どれも主観的な言葉で、線引きが難しいですね。あまり、簡単に使ってはいけない言葉なのかもしれません。


割高な銘柄を手っ取り早く儲けようと煽るのが、煽り屋。クソ割高なクソ株を煽って踏み上げや材料で逃げるのが嵌め込みやとかでしょうか。本当に安くて良い銘柄を、 これはよいよという人は、煽り屋や嵌め込み屋とは言いにくいですし、そうではないと思います。少なくとも本人が本当に割安だと思ってるならですが。

正直、何が割安で割高かという 判断も、主観的な部分が大きく簡単ではないですね。それこそが煽り屋や嵌め込み屋と名指しで批判することが難しい一番の理由だと思います。株式市場は何が起こるか分からないですし、企業の業績だって、何かのきっかけで大きく変化することもありますから。

井戸に落ちそうな子供を見ると、誰だってハッとなるでしょというのが、性善説の考えらしいですが、かなりリスクの高そうな株を、人にいわれるがままに、買ってる(売ってる)初心者っぽい人を見ると、やめといた方がいいよと言いたくなるのが人情ですよね。ただ、みんながやめとけと思う銘柄ほど大きく値が上がったりするのが、市場の常ですから、まあ、せいぜい信用全力はやめとけよぐらいしか言えないですけどね。

名指しで煽り屋と批判したり、その銘柄やめとけよとは言えないですが、主観的に見て、それは割高だとか、危ないと思うということを言うのは自由ですね。自由な言論には自由な言論で対抗するという感じですかね。まあ、ネット上でやるとただの喧嘩になりそうで、おすすめはできないですし、自分はしないですが。

母さん助けて詐欺みたいな明らかな詐欺なら分かりやすいですが、初心者や子供お年寄り等の情報弱者(これもかなり主観的で上から目線の言葉ですが) をだますいわゆる情弱ビジネスって、生理的な嫌悪は感じます。おまえ本当はわかってるだろって人が、組織的にやってると、やはり嫌ですし、だまされる人の自己責任とは言いにくい部分もあります。これも線引きは難しいです。
 
ただ、法律の線引きを超えてないのであれば(例え超えてたとしても)、なかなかそういういわゆる情弱ビジネスを撲滅することはできないでしょうね。主観的な批判や憎悪だけど、もしかしたらその人の方が正しいかもしれない。あるいは、生理的な嫌悪は感じるが、法律上はぎりぎりセーフかもしれない。こんな葛藤が、より憎悪を増して、ネット上で争いの形になるのかもしれないですね。経験豊富な投資家やトレーダーが、煽り屋っぽい人を攻撃してたりを見かけたりします。

素人さんに手を出すヤ○ザものが他のヤ○ザものから差別されるといった感じでしょうか。株式市場はしのぎの世界ではありませんので、いい例えかはわかりません。