2019年12月19日木曜日

法人による株式純投資と、税率

SBGとか、投資ファンドのようになりつつありますが、一つ気にかかるのは法人税ですかね。(素人なんで間違ってたらごめんなさい)

個人が株式投資すると、日本では、譲渡益課税は20%になります。
一方で、普通の法人が株式純投資すると、法人税等でおよそ30%くらい(資本金一億円以上の外形標準課税適用法人の場合)税金がかかります。

差は10%で、小さいようですが、法人の株主は、法人税30%を引かれたのち、さらに、株の価値が上昇した分に対しても、20%の税金を取られるとことになります。0.7×0.8=0.56ですから、合計で44%くらいの税金になりますね。

というわけで、法人が株式の純投資をするのは税率上不利になる面もあると思います。もちろん子会社や持ち分法適用した場合に、法人の二重課税を防ぐような仕組みもありますが、依然として法人による株式純投資は、税率の面で不利な部分があると言えると思います。

そういう意味では、SBGも税率で不利な部分はあるとは思います。一方で、法人化していなければビジョンファンドや、銀行融資でレバを利かせれなかったでしょうし、一概に損ばかりしているわけではないですかね。あと、必ずしも純投資ではなく子会社化してたりもしますね。

バフェットさんが、一時期からバークシャーハザウェイという法人で投資し始めた理由は、保険業による自由資金(フロート)の存在が大きそうですね。法人じゃないと保険業できませんので。あとは、寿命の問題とかもあるんですかね。法人に個人のような寿命はないですし。あとは、完全子会社にする割合が多ければ、二重課税の問題は減りますね。


2019年12月7日土曜日

特需と株価

最近は、なんとなく特需?系の株価が急騰しているような気もします。

5G投資や、windows7の終了、教育ICTや国土強靭化でしょうか。ゲームリリースのセルランとか、鬼滅のグッズ関連?とかも見方によっては特需系といえるかもしれません。

どこまで特需が続くか、特需のピークがどれくらいで、いつくらいなのか予想するのが難しいという面もあるので、株価の評価は難しくなりますが、windows7の終了特需(+消費増税前駆け込み?)でもガンガン上げているのを見ると、大丈夫かいなという気にもなります。

思い返すとコロプラの急騰が、最近の特需系?活況の先陣を切ったような気もします。

一方で、カーボン関連とか、特需?のピークを過ぎたのか、株価ピークの半分くらいで、PER3-6くらいになっている銘柄もあったりして、株式市場の評価や値動きは、なかなか興味深いなとも思います。

2019年12月2日月曜日

ペッパーフード雑感


2017年に大きく上昇した、ペッパーフードですが、現状は厳しいようですね。自分はここまで既存店売上が落ちるとはおもいませんでした。

ただ、いきなりステーキの月次変調(2018年の前半くらいかな)と既存店食い合いかもって考えれば、高値で逃げるのはそこまで難しくはなかった気はします。結果論かもしれんですし、最高値からは結構下落してますが。


一方で、2017年に安値で買ってから、高値までポジ持ち続ける方が心理的には難しいんかなと今更思います。もちろん、すっ高値で買った人もいるわけで、何が難しいかは人それぞれかもしれません。


値段が上がったものを買うべき、値段が上がり続ける間はもつべきみたいなことを、上手い人がよく言うのは何となくそんな理由なんじゃないかなと思ったりします。


多くの人が心理的に難しいと思うことをした方が、儲かりやすいというのもあるかもしれませんし、値段がどこまで上がるか(どれだけの人が高値で買いをいれるか)を予想するのは難しいので、大きく値幅を取りたいなら、単純に値動きに従うべきなのかもしれません。

2019年7月27日土曜日

IR電凸雑感

一時期、新手法にならないかなと、IR電凸頑張ってみた時期があるんですけど、最近はめっきりIR電凸する回数も減りました。

なんでだろと、考えてみたんですが、以下、何となく理由

1、IR電凸しないでも、良い企業は十分なIRを公表している。普通の企業でも、ちゃんと公表している分を読むだけでも、結構大変だし、理解できることは多い。

2、大事な情報は、IR電では聞けないことが多い(まあ、当たり前ですね)。自分の理解が不十分なところを教えてもらえるという面では良いとは思います。

3、そもそも、IR電凸が必要な企業、あるいは、IR電凸で投資判断が大きく変わりかねない企業は、IR姿勢に問題がある可能性がある。IR姿勢に問題のある企業に、IR電凸してもどれくらい信用できるのかよくわからない。

4、IR電凸で得た情報が、間違っていたことが何度かあった。結構、当てにならないことも。。

5、ビジネスモデルが凄い企業であれば、IR電凸とか、あんま意味なくないという気もする。あと、びっくりするくらいバリュー企業であれば、株主還元どうすんのくらいはIR電凸で聞いてもいいんかな。。決算説明や総会で話している情報くらいしかもらえないとは思いますけど。

こんな感じですかね。

とにかく情報を集めるという意味では良いとは思いますけど、労力に見あうメリットがあるかは、なかなか難しい印象です。気になることは電話やメールして確かめるのはよいことだとは思います。


以下、雑談です。

IR電凸で印象に残っているのが、某ダイヤモンドワイヤ企業ですね。社長の強気な見通しを信じて、持ってたんですが、がっつり下方する前に一応IR電凸してみました。たぶん、ダイヤモンドワイヤの技術的な質問(競合との差別化について)してた気はします。で、最後に何となく、「社長が説明していた見通しは、特に変わりはないですよね」みたいな質問しました。で、IRの方はもちろん、「決算前ですし、それはコメントはできかねます」みたいな感じでした。ただ、なんとなく、あれ?と思ったのは覚えています。

違和感感じながら、下方をがっつりくらったんですが、じゃあ、なんで、最後あんな質問したかというと、自分でもダイヤモンドワイヤの需要や競合との差別化に確信が持てなかったんじゃないかなとは、今となっては思います。差別化や需要の根拠がはっきりしているのなら、そもそも、HPに根拠が明示されていたかもしれません。

じゃあ、違和感感じたから、空売りするかと言われると、そこまで確信もなかったですし、何とも、わかりません。

ただ、それ以来、あんまIR電凸しなくなりました。


再度、気になったことがあれば、IR電やメールするのはよいことだとは思います。

2019年6月2日日曜日

変わるものと変わらないもの

昨今、投資家やトレーダーの間で、twicasがブームっぽい感じですかね。

昔から結構やっている人もいるのかもしれないですが、最近いろいろ聞かせてもらいました。

様々な考えや、手法を聞けるのはホント勉強になりますね。常に変化する市場に対応しつつも、変化しない部分が何かも考えて、能力と資産を伸ばしていきたいなと思いました。

2019年4月3日水曜日

ASJその後

結構前にASJについて書いたのですが、その後について

最近また、ASJが動意づいているようですが、理由はよくわかりません。一説には、youtubeが早くなっているのが、もしかしたら、ASJの技術のおかげなのではないかという噂みたいですね。真偽は、自分には全くわかりません。Googleストリートビューもかなり早くなった気はします。

ただ、ASJの技術開発から、もう2年近く立ちますし、流石に遅すぎるんじゃないのという感じはします。あと、大企業と協業があるなら、業績修正や、何らかのアナウンスあるんじゃないかとは思うので、噂はどうも自分にはわからないですね。

あと、一応技術的に気になる点について、今更ですが、改めて

ASJの技術であるRNCDDSのメリットは、保存容量と、通信容量を1/3に圧縮できることです。一方、デメリットは暗号のデコードに、CPUパワーが若干必要になることです。

HDDの価格は、この2年で下がり続けていますし、5Gが実現すれば、通信容量も飛躍的に伸びるようです。一方で、モノにもよるでしょうが、CPUの方は若干不足気味であったり、CPUの開発に関するムーアの法則にも陰りが出てきているようにも見えます。

もし、CPUパワーの方がボトルネックになるような状況であると、RNCDDSの良い面はあまり活かせないかもしれません。一方で、CPUパワーが余って、保存容量や通信容量がボトルネックになるような状態のものがあれば、RNCDDSを活かすことができると思います。

というわけで、どうなるか全然わかりません。

リンクは前の記事です。
https://www.blogger.com/blogger.g?tab=rj&blogID=7958210345114751180#editor/target=post;postID=3060734120502090669;onPublishedMenu=publishedposts;onClosedMenu=publishedposts;postNum=57;src=postname

2019年1月13日日曜日

実質的な通貨発行益と統合政府のプライマリーバランス

なんか、最近、日本の財政は危機的だという前提で社会保障の議論とかしている人いるんですが、日本の財政は全然健全であると個人的には思っています。

財政を家計と勘違いしている人もいるみたいですが、当の財務省が、財政を家計に例えるコラムを書いているんですね。本当に悪質な印象操作ですね。

財政にはあって、家計にはないものは、徴税権と通貨発行権ですね。

徴税権は、何となく、財政の収入というイメージはあると思いますが、実は通貨発行権自体もかなり大きな収入源になりうるものではあります。

いわゆる通貨発行益というものがあるんですが、一般的には、これは、日銀が日銀券を発行して、買い入れた有価値の証券等から得られる、利息や配当、資産の値上がり益のことだそうですが、実質的には、通貨発行した額そのもの自体が、通貨発行益になりうると思います。発行通貨額―印刷代とか言うやつですかね。

で、日銀券は日銀にとっては負債なので、そんな実質的な通貨発行益など存在しないという議論も存在するようですが、日銀券を持って、日銀に行っても、何かに交換してもらえるわけではないのですし(破れた日銀券は別の日銀券に交換してもらえるそうですが)、日銀自体には何ら義務は発生しないので、日銀券を日銀の債務と考えるのは実質的には無理があります。そのまま、発行した通貨額が、通貨発行益になると考える方が現実に近いとは思います。

例えば、無利息で、返済期限のない借用書を発行したら、それは債務と呼べるでしょうか。個人的には全く、債務ではないと思いますし、国税庁もきっと同じ見解でしょう。日銀券は、無利息で、返済期限はありませんし、唯一額面だけ書いてあるので、同じ理由で日銀にとって債務ではありません。

後は、日銀は独立しているんだという議論もありますが、日銀の収益は、国税の方にまわされますし、経営自体は独立していても、財務的には政府の子会社として扱うのが適当でしょう。

統合政府で、通貨発行益を考えれば、財政の純債務も100兆円強ですし、プライマリーバランス自体も、全く問題ないレベルになります。2017年度とか約38兆円の財政赤字ですが、日銀のバランスシートが38兆円増えてますので、プライマリーバランスは若干ですが、+です。

通貨発行益の副作用は、もちろんインフレですが、インフレ率を上げたい今、副作用はほぼないですね。不完全雇用状態での量的緩和は、国民全体の総所得を上げて、統合政府での財政状況をよくしますので、メリットが圧倒的に勝っていると思います。

財政はとても健全です。むしろ、長期金利が0近辺で、インフレ率が上がっていない現在、量的緩和と合わせて、財政緩和の方が必要になってくると思います。

追記:付利(民間銀行など金融機関 が日本銀行に預ける当座預金 の超過準備 (払い戻し分を超過した金額)に付く利子)があるので、日銀券は日銀にとって債務だという人もいるようですが、(白川前日銀総裁とかもそう言っているようですね)、「債務者」である日銀が決められる付利を理由にして、日銀券を債務ととらえるのは無理があると思います。債務者が金利を自由に決められる、かつマイナス金利にすることも可能って、そんなん債務とは呼べないですよね。

もちろん、インフレになったら、付利を上げることも含めて(別に上げなくてもいいけど)、何らかの金融引き締しないといけないですし、制御不能なインフレがきたらどうするんだという意見もあるようですが、その時は、日銀や政府の「債務」の実質負担も下がるわけですし、「債務」を理由に制御不能なインフレが起こるのは、普通に考えておかしいですよね。実質的な債務が減るのがインフレなのに、政府や日銀の「債務」を理由に、インフレ率が上がり続けるというのは理屈上矛盾しています。


2019年1月6日日曜日

マクロ分析と企業分析

パウエルさんが、ハト派発言をしたのと、米雇用統計が良かったのもあって、市場は若干落ち着くんでしょうかね。

雇用自体は遅行指標という話もありますが、平均時給自体は個人消費の先行指標という話もあって、指標が良かったことと、良い指標でもインフレ率が上がらない可能性があることをパウエルさんが警戒していることを話したのが好感されたんでしょうか。

特に、FRBのバランスシートの縮小についても、12月の時点ではそのまま縮小すると言っていた姿勢を、柔軟な姿勢に変更すると宣言したのは大きいかもしれません。

個人的には、業種にもよるとは思いますが、マクロ分析1割、企業分析9割くらいで投資判断するのが、良い分析なんじゃないかとも勝手に思ってるんですが、2011年のマクロ経済政策を完全に間違えた日本の酷い相場や、世界のマクロ環境が急激に悪化した2008年なんかを見ると、マクロ分析もきちんと考える必要があるんかなとも思います。

特に、近年、マクロ経済の落ち込みの大きな理由の一つが、予防的にインフレを防ごうと、インフレ率が上がる前に中央銀行が引き締めをし過ぎたんじゃないかという分析も、ちらほら出てきたりするんで、FRB見ながら、マクロ環境見ていくのも必要なのかなという気もします。

良い雇用統計が出たので、引き締め始めますというふうに、短絡的にならなかったパウエルさんは、個人的には正しいのではないかと思います。実際良い雇用統計の、1-2年後にリセッションになったのが、直近の景気後退(2000年、2007年)でしたので。

後は、2000年や2007年のように、バブル的要素があるかどうかですが、今のところ、そこまで、過剰なバブルや、債務が積みあがっている感じもないんですけどね。中央銀行のバランスシートが増えているのは、どちらかというと民間がレバレッジ掛ける力(信用創造)が減ってる今となっては、仕方がない部分もあるとは思います。

後は、マクロ分析なんかよりも、2倍―3倍になるかもしれない個別株をしっかり探す方が、資産は増えるかもしれませんが、そんな簡単にはよい株は見つからないか、既にかなり高めに評価されてたりしますんで、簡単ではないですね。マクロ分析も企業分析もどっちもやった方がいいんでしょうね。

全体市場が低迷した方が、良い株を安く買える可能性もありますので、頑張りたいところです。