2018年8月20日月曜日

対話しない?日銀

リーク記事なのかどうかわからないですが、日経新聞にETF買いの、ステルステーパリングを匂わせる記事がでました。個人的にはステルステーパリングをあえて匂わせて、市場の反応を見て、後付けで買いのペースが早かったので単に8月は厳しめにしていただけですと言い訳もできるような感じにしているような気もしますが、そこら辺はよくわかりません。日銀さん何したいのかわかりにくいのが問題だと思います。

日銀、ETF購入鈍る 方針修正受け、将来の減額に布石? 
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO34315770Y8A810C1EA3000/

ETF買い自体には個人的には反対なので、ETF買い入れ減らすのは全然いいんですけど、一方で、同記事内に

日銀は1年あまり前から水面下で購入縮小の検討を進めてきた。昨年秋からは決定会合でも議論が増加。最近になり黒田総裁も懸念を強め始めた。7月に決めた長期金利誘導の柔軟化には2人の政策委員が反対したが、ETFの修正は緩和推進派の委員も含め全員一致で決まった。」

で、これ見て思ったのが、いやいや、議論とか懸念しているならきちんとそれもリアルタイムで公表しようよと。。

FRBだったら、議論していることや、半年かそれ以上前くらいからテーパリングを意識させるメッセージを出すと思います。一方で日銀は、こっそり議論して、玉虫色の決定会合の中身を公表して、こっそりステルステーパリング?するかもとリークして、市場の反応を見るというのは市場と対話をしない姿勢だと思います。

事前に議論しているとか、テーパリングをいつくらいから開始する見込みだということをきちんと公表すれば、市場はなんらかの反応を見せるでしょうし(まだ早すぎるとか、ETF買いなんて必要ないよとか)、その反応をみて政策や議論のスピードを調整するのがFRBのやり方という印象です。

記事が正しいという前提のもとですが、日銀は市場との対話を拒否しているみたいですね。これはホントに日銀の能力の低さを表していると思います。市場を対等に扱わず、保護するものとか考えているんですかね。。(記事が出鱈目なら、日銀の方ごめんなさい)

失われた20年の原因となった頃の日銀よりは全然良いんですけど、市場と対話しようとする姿勢を見せない日銀に関してはがっかりですし、そのようなやり方では誰も得しないのではないかと思います。少なくとも、7月末の日銀決定会合の中身は何がしたいのか意味不明でした。

あと、メディアにリーク、日経ETF買いを減らすとか、長期金利に幅を持たせるとかいうリークも辞めましょうよ。。議論していることと、将来そうなりそうかもしれないというメッセージを堂々と出してください。