2018年6月27日水曜日

バリュー株投資の黄昏

個別では跳ねているものももちろんありますが、全体的に2月くらいから、いわゆるバリューっぽい株は下がり続けている印象です。

バリュー株と一口に言っても、景気良好時の景気敏感株とか、低成長株とか、資産持ち株とか、いろいろあるわけですが、特にセクターで顕著なのは、自動車・銀行・建設の小型とかですかね。

原因として考えられるのは、

・景気循環のピークを迎えて、ここから、景気敏感株の業績は悪化すると市場が考えている

・自動車はアメリカの関税等で悪影響を受けたり、新興国からの追い上げがある。

・将来業績が不安(国債金利の低下の影響が出てくる)、ガバナンスもいまいち、監督官庁の金融庁も何がしたいのかよくわからない、でかいリスクを適当に取っているかもしれない、ドイツ銀やばいの?で、銀行株が下がっている

・建設の利益率はこれから悪化するかもしれない

・バリュー株化している時価総額の大きな自動車・銀行に引っ張られて、他のバリューっぽいのも下げている

・日本でアクティビストやると、不当な扱いを受けたり、よくわからない理由で逮捕される

・googleやアマゾン、FBなどの成長株を見て、技術や外部からの影響を受けにくい優れたビジネスモデルへの評価や、将来性への評価が市場でより強くなっている。(もとからそういう部分はありますので、最近強くなったのかはよくわかりません)

・バリュー株より10バガー

とかですかね。

単なるバリュートラップっぽいのもありそうですが、一部銀行などは解散価値下回っているものもちらほらありそうですかね。地銀再編とかリストラがあると面白そうではあります。現在公取が地銀再編には反対のようですし、何となく保守的な業界の印象もありますし、難しそうではありますが。

日経22000円で、解散価値下回る結構時価総額大きな地銀とかがちらほらいるのは、なんとも奇妙な気もしますが、まあ、どうなるかわかんないですしね。


バリュー株「投資」とは言いますが、実質的にはネットネットのバリュー株を買う人が期待しているのは、解散価値くらいまでは株価は戻すだろうというような、リスクアービトラージのような面もあるかもしれないですね。アクティビストであればカタリスト自体も起こせるかもしれませんが、日本では難しいんですかね。

あと、バリュー株投資でよいのは、数字さえ見れれば、将来を予測するセンスとかがそれほどいらないという部分ですかね。(もちろんセンスはある方が良いですし、パフォーマンスも上がるとは思います。)おそらくバリュー株投資をすれば、凡その人は多少の超過収益は得られるかもしれません。

下がり続けることこそ実はバリュー株の醍醐味なのかもしれないですね。安く買えれば、買えるほどお得になるのがバリュー株ですから。買い増せる余力を確保するのが大変でしょうが。


一方で、精々2-3倍にしかならない、バリュー株より、流行は10バガー探しなのかもしれないですね。もちろん、将来の成長に自信がある株なら、それも実質は将来性を考慮したバリュー株(割安株)なのかもしれないです。一般的にはグロース株とは言われますね。こちらの方が実力差がでて、ボラがでるからこそ、人はグロース株に惹かれるのかもしれないですね。

個人的にはグロース株もバリュー株も現在価値と、価格との乖離を探すという意味では、バリューもグロースも同じ、バリュ―株探しという面はあると思います。バフェットさんもどっかで、そんなことを言っていた気がします。






2018年6月4日月曜日

サイゼリヤとイタリアン、なんとなく雑感

なんとなくですけど、ここ5年くらいで、日本でのイタリアンのレベルって全体的に上がってるような気がするんですよね。特にピザの窯ってこの5年くらいで、結構見かけるようになりました。地域によっても違うかもしれないですが、本格的な宅配ピッツァみたいなのも増えて、値段も手頃でおいしい印象はあります。

コスパが良いと雑誌のアンケートで出ていたサイゼリヤですが、他店のレベルが上がると、相対的にはなかなか厳しい部分もあるかもしれないですね。特にピザのレベルは置いて行かれ気味な気がします。。

製造直販の強み等を活かして、個人的には頑張ってほしいですが、5月の月次もなかなか苦労している感じはありますね。人手も足りてない部分もあるんですかね。値段を上げないという経営方針ではあるようですが、どうなるんでしょうかね。海外の方も頑張っているようではありますが、どうでしょうか。