2017年4月24日月曜日

GNIとソレイジア

何かこの2~3日個別株は荒い感じの印象でした。特に今日は新興などで、GNIの増資で寄らずのSTOP安で追証回避の売りもあったのかもしれません。

GNIに関しては良く分かりません。正直R&Dの説明を見て全く理解できなかったので、こりゃ駄目だと思いほとんど触っていません。買収や増資に関してはいろいろ突っ込みどころもありそうですが、どうでしょうね。

結構不思議なのはトレードがうまそうな人やファンダを調べてる人も(たぶん少額でしょうが)捕まってる人いそうですね。まあ、本当にうまい人は保険適用前に仕込んで、上の方で減らしているか。最悪、買収のニュースの時の午前中には 逃げてそうですけどね。自分が保有してたら逃げれてないかもしれませんが。。うまく鞘を抜こうとして捕まった人は、経営陣の方が上手でしたねとしか言いようがありません。まあ、どこかでよいIR出るかも知れないので、株価については全く自分にはわかりません。

あと気になるのは、四季報オンラインの記事ですかね。アイスーリュイを自社開発したとありますが、同じ物質がすでに開発されていたことが、書かれています。つまりパ○ってしらばっくれてるか、すでにある物を多額のお金をかけて製薬開発してたんですか。はいそうですか。という感想しかありません。中国の参入障壁をうまく利用したのか、愚直に製薬開発したのか。どっちでしょうね。

異色の創薬ベンチャー、ジーエヌアイグループの展望(上) 四季報ONLINE
https://shikiho.jp/tk/news/print/0/70362

それと、アイスーリュイの保険適用が決まる前から工場を10倍にすると言ってたみたいですけど、(2017年1集四季報)、かなりアグレッシブな経営者のようですね。

これくらいのことはわかっててリスクを取ってる人がほとんどだと思いますが、割と露骨な買収と増資で面喰ってる人もいるとは思います。あとは肝心の保険適用でのアイスーリュイの中国での利益が増えるかは、実はまだ不透明な部分が多いんじゃないかなとは思っています。中国特有の製薬事情と言いますか、本当に特許や独占の権利が守られるのかどうか。権利守るためにお金払わないといけないとなると元も子もないですし。あと人口多いとは言え一人あたりのGDPもまだまだ先進国と比べると低いですから。まあ、逆に言えばこれからの発展に期待できるともいえますが。

中国における医薬品市場の一考察 金山 権*・董 光
https://edo.repo.nii.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=repository_action_common_download&item_id=555&item_no=1&attribute_id=18&file_no=1&page_id=13&block_id=21 

あとは、GNIとソレイジアについては有報の中国における製薬開発や販売のリスクは読んでみてもいいと思います。こりゃ、まともな機関投資家が手を出すのはリスク高そうだなとは思います。その分リターンがあるかもしれませんが。

ソレイジアに関しては、上場の時にちらっと決算を見た程度ですが、売上が結構あって、増えているのに、なぜか儲けは出てませんね。なんか販売するごとに中国で手数料とか税金払わなくちゃいけないんですかね。参入障壁とそこら辺が関係しているのかどうなのか、開発費用や販売手数料とかの内訳とか、よくわかりません。是非GNIやソレイジアに投資を考えている人は、調べてみると良いと思います。

正直全然調べてないので参考にはならないと思います。中国で薬を売るのは例え売上が急増してもなかなか大変なんじゃないかという印象はありますが、それも実際のところ自分にはよくわかりません。

あと、これは一般論としてですが、どんなにすばらしい技術や売上げの伸びがあっても、経営陣が誠実でなければ、合法的に利益を掠め取る方法はいくらでもありますので、株主のもとには利益は届きません。経営陣が誠実かどうかだけは、投資を考える上で必ずみるようにしましょう。



2017年4月20日木曜日

バブリーな一日

今日は、割とバブリーな銘柄がさらに値を上げている印象でした。その事業で、その時価総額、本当に大丈夫ですかという気持ちにもなる銘柄もあります。引け後のPTSでも結構値が動いてたり、みんなお金余ってるんですかね。

バブリー銘柄ではないですが、スタートトゥデイは上方修正でも売られましたね。もうそろそろ、ツケ払いの反動で伸びが鈍化するのではないかといった恐れでしょうか。バリュエーションは高めに見えますが、まだまだ伸びそうな会社ですし、どうなるでしょうか。

あとは、某CSでしょうか。社長が場中で少量株を売ってまだ大量に保有しているというのは、普通はインサイダーになるのでネガティブ材料はしばらくはないだろう(むしろよいIRで上げてくるかも)と予想はできますが、まあ、この会社は普通じゃないみたいですので。どうなるでしょうか。あまりにもつっこみどころが多すぎて、経営陣の自社株の売買や大量の新株予約権、遅延しまくりの大量保有報告書、香ばしい?監査。短期の鞘抜きは、経営者がまだ大株主なのでななめうえのIRや決算数字を出してくるかもしれませんので、大相場になる可能性もあるとは思いますが、どうでしょうかね。

割安だと思う銘柄を持っておけばそれでいいんでしょうが、上げ上げ銘柄見ていると楽しそうだなぁとは思います。

2017年4月19日水曜日

良いトレーダー、悪いトレーダー

投資家とは違いますが、トレーダーという職業があります。トレーダーは取引(交換)をする人ですから、どちらかというと投機家に近いと思います。

投資家は基本的にはプラスサムの勝負です。一方でトレーダーは必ずしも、プラスサムの勝負ではなく、場合によってはゼロサムあるいはネガティブサムの勝負です。

ゼロサム、あるいはネガティブサムの世界であってもトレーダーは、社会に何も生み出していないわけではありません。トレーダーが生み出しているもの、それは流動性です。さらに、良いトレーダーは、流動性を生み出すと同時に価格の変動を抑える役割があります。安くで買って高くで売る、あるいは、高くで売って安くで買い戻すので、一定期間の価格の変動を抑えることになります。

ですから、流動性を供給しながら、一定期間の価格の変動を抑える社会的役割を果たしているという意味で、お金をしっかり稼げているトレーダーは良いトレーダーなのだと思います。
株式市場でも、流動性が高く、価格変動が少ないほど、企業の時価総額自体は上昇することになると思いますし、企業も結果として資本調達しやすくなると思います。

一方、悪いトレーダーは高くで買い、安くで売るという価格の変動を増大させてしまうトレーダー、つまり損をしているトレーダーです。

稼いでいるから良いトレーダーではなく、稼いでいるから社会に貢献している良いトレーダーということです。

ただし、流動性低い株を極端に買い占め、 高値で踏み上げを狙ったりして、ファンダメンタルから意図的に乖離させようというトレーダーは、例え稼げたとしても悪いトレーダーです。それは以前のブログにも書きましたが、社会の総余剰を低下させるからです。

相場操縦の意図がなく、純粋に馬鹿げた高値で買って、さらに馬鹿げた高値で売るのは問題ないとは思います。金額大きくなると、線引きは難しくなるかもしれませんが。

あと、戦争関連でもうけるとか、くそ株で儲けるとか。相場操縦とか、風説に関わってないなら、全く問題ない良いトレーダーだと思います。倫理とは別に、トレーダーには上で述べたような社会的役割があると思いますので。



2017年4月18日火曜日

会社の業績と株主課金?

よくいわれる株主課金ってのは割と眉つば気味に感じてますが(うまくやれば多少は儲けられるかもしれないですが)、経営陣や関係者(や取引先)が自社ゲームや商品に課金するのって問題にならないんですかね。ゲームとか電子データみたいな原価の小さいものなら、割と簡単にぐるぐるしながら業績あげられそうな気もします(特にアップルとかのアプリじゃない自社配信みたいなやつ)。そんな会社ないとは思いますけど。

いずれにしろ、投資家にしろトレーダーにしろ、本当にその商品が人気なのかどうか何とかして確認しながら裏を取って、取引するのがいいのかもしれないですね。まあ、経営陣が信用できないなら投資には値しないとは思いますが。

2017年4月17日月曜日

貨幣と商品

一時期、ビットコインが貨幣か商品かという議論がなされたりしていました。答えはどっちでしょうかね。最近、自分は貨幣も商品の一部にすぎないんじゃないかと思うようになりました。

交換を簡単にする、便利な道具(商品)としての貨幣。偽造が難しく、ブランド力があり、保存にも適している。貨幣なしに我々の豊かな生活は成り立たないと思います。貨幣そのものが価値を持つ商品なんだと思います。決済を可能にする商品と言えるでしょうか。

金本位制をやめて、信用通貨になったのにも関わらず、紙幣という紙切れが価値を持つのは不思議でした。信用という割には、金とも交換できないし、なぜ貨幣が信用されるのか。信用というよりはブランド力と言いなおしても良いのではないかと思います。

円というブランド力のある商品、ドルというブランド力のある商品といった感じでしょうか。

円を生産できるのはもちろん日銀です。独占業者です。値崩れ(インフレ)が起きない限り、日銀はいくらでも円を発行して、通貨発行益を得ることができます。

まあ、大した話じゃないかもしれないですが、通貨を価値のある商品と考えることで、信用通貨という不思議な物がなんとなく理解できたような気がした次第です。



2017年4月16日日曜日

先週の株式市場と朝鮮半島緊迫化(追記あり)

朝鮮有事シナリオを想定して、ポジションを入れ替えるというよりは、半島緊迫化で何がおこるかわからないので、とりあえず信用ポジを整理したり、日経でヘッジしたりといった感じの市場だった印象があります。防衛関連は強かったですが、これもまあ、とりあえずなんとなく防衛関連といった買いも多い気がしますが、どうなるでしょうか。

(2017.04.24追記:4月24日のリバだけみると、フランス大統領選も大きかったみたいですね。欧州フランスのリスクオフの意識はしてたんですが、明示的に書くほどではないのかなと思ってました。反省。ただ一方で24日のリバも日経の踏み上げ買い戻しみたいな印象もあるので、半島緊迫化で売りヘッジが溜まってた間に日銀が指数を買いまくって、フランス大統領選通過をきっかけに踏み上げといった感じかもしれません。)

トランプさんは、北朝鮮の体制維持を約束して、半島非核化を目指すのでしょうか。フセインやカダフィの末路をみて、北朝鮮が簡単にあきらめるとは思えないですが。一方で、中国が軍事同盟を結んで北朝鮮が核の傘に入れば、中国にも半島のバッファを残せるというメリットがありますし、半島の非核化もわずかに可能かなとは思いますが、中国自体も政争が激しいですし、体制維持に他に手がないとしても、そもそも北朝鮮が生殺与奪権を完全に渡すほど中国を信用できないだろうという面もあって、どうなるか難しいですね。

韓国の市場はほとんど反応してないのでしょうか。指数をみる限りあまり反応なさそうですね。まあ、有事で株が下がるとは限らないですし、中身もよくわからないですが。


2017年4月14日金曜日

その企業の経営者は本当に誠実だろうか

「フィッシャーの『超』成長株投資」には最高の成長株を選び出す15のポイントというのが書いてあります。

 その15番目が「その企業の経営者は本当に誠実だろうか」というものです。

どんなにすばらしい製品やヒット商品がでても、その利益を経営者がどこかに横流ししてしまったら、利益は投資家にはとどきません。ですから、ほかの14のポイントがすべて良好でも15番目が だめならば、投資するべきではないとフィッシャーは述べています。

なんとなくですが、私の中にも明らかに信用がならない経営者のいる上場企業がいくつかあります。利益を溜め込んで株価を低迷させるくらいなら、まだかわいいものですが、わざと利益をどこかに横流ししてたり、株価を明らかに意図的に操作させていたり、決算の数字をいじったりしている経営者もいると考えています。

利益やヒット商品や材料に目が眩みがちになり、短期で上昇する株に乗るのも大事かもしれませんが、そんなときにこそ、この企業の経営者は信用できるかを改めて問うことが大事かもしれません。

長期投資をする場合なら必須だと思います。短期指向の人も、最終的には高値で誰かが買ってくれる必要がありますから、頭の片隅くらいには覚えておいても損はない気がします。





2017年4月8日土曜日

朝鮮半島リスクと株式市場(追記あり)

日本の株式市場が、朝鮮半島有事をリスクとして織り込もうとし始めたのは、じりじり上がっていた石川製作所がストップ高になった4月4日の火曜日だと思います。4月6日の夕方に、なんで今さらといいながら、北朝鮮リスクを警告する緊急レポートを出していたストラテジストの方がいましたが、流石に新聞はおろか、市場も見ていないと揶揄されても仕方がないと思います。

リスク織り込みのきっかけは4/3、FTのインタビューにおけるトランプさんの「もし中国が北朝鮮問題を解決しないなら、我々がする。言えるのはそれだけだ(Well, if China is not going to solve North Korea, we will. That is all I am telling you.)」という発言の記事だと思います。
https://www.ft.com/content/9ae777ea-17ac-11e7-a53d-df09f373be87


米軍を動かせる権限を持つアメリカ大統領の強い発言は、万が一もありうると考えさせられて当然だと思います。

一方で、個人的にはこの発言は米中首脳会談前の脅しだと思っています。外交交渉を有利に進めるためには、拳銃に弾を込めておくのは常套手段だと思います。シリアへのミサイル攻撃もこの脅しの一環だと思います。

アメリカが恐れているのは、北朝鮮が核ミサイルを米国本土に打ち込める能力を持ち、米国がそれらを十分に迎撃できない(潜水艦からのミサイルの発射等)ことだと思います。その時点で、中国にとって大きな外交カードができてしまうからです。

北朝鮮は陸の孤島ですから、原油も資材もほとんど中国(追記:旧瀋陽軍区、現北部戦区)からの闇物資に頼っているようです。中国が原油を止めれば、北朝鮮は崩壊します。その前に北京にミサイルを撃ち込むかもしれませんので簡単ではないかもしれませんが、中国共産党の人から見れば、北京が壊滅しようが、自分が助かればいいんじゃないでしょうか。

追記:北京と北部戦区自体が権力闘争で対立しているという話もあるようですね。北京としては北部戦区を含む北朝鮮を相手にするのは、結構きついかもしれないですね。中国自体の分裂を覚悟しないと十分圧力をかけられないとなると、北京自体も 北朝鮮と北部戦区に手を焼いているということでしょうか。アメリカはここを突破口にできるといいですが、いずれにしろ圧力は北部戦区にもかける必要がありそうです。

一方で、アメリカが北朝鮮を攻撃する場合に数十万規模の死者を想定しないといけないという研究もあるようで、簡単ではありません。北の大陸間弾道核ミサイルが完成すれば、壊滅的な被害を受ける可能性もあるとは思います。両刃の剣かもしれませんが、中国にとってかなり有利な外交カード(追記:北部戦区と対立になることを考えれば北京としてはカードとしては微妙かも)になりうると自分は考えています。

アメリカとしては中国(追記:北部戦区)が北朝鮮という外交カード(追記:北京にとっては自爆カードになる恐れも)を手にする前に、なんとか北朝鮮の非核化を目指したいと考えているはずです。そのための、脅しだとは思いますが、ブラフだと見抜かれては意味がありませんので、市場が驚くような発言や行動をトランプさんがこれからもするかもしれませんし、中国(追記:北京と北部戦区)の協力が得られないのであれば、実際に軍事行動を起こす可能性もわずかにあるとは思います。

オバマさんの時の北朝鮮有事の可能性は、北朝鮮が暴発する以外には0だったと思います。化学兵器の使用はレッドラインだと言っていたのに、非核保有国のシリアにオバマさんはしり込みしていたからです。

市場からは資金が抜けているような感じはありますが、年初から上げていた銘柄の下落が多く、まだパニックというほどではありません。若干、北朝鮮有事の可能性を実際より高めに織り込んでいるような印象もあります。

一応、防災袋は用意してありますが、実際のリスクはどのくらいかはわからないです。一番怖い可能性は、米軍が斬首作戦 の成功を確信して奇襲攻撃をして、北朝鮮の軍事命令系統を破壊しきれず、在日米軍が飽和ミサイル攻撃にあうことでしょうか。混乱に乗じた化学・サイバー・生物・核兵器によるテロも考えなければならないと思います。

最悪の可能性を考えつつも、今のところアメリカの狙いは中国(追記:北京と北部戦区)が半島の非核化に協力することだと思います。このカードを引き出すことができるならば、トランプさんは歴史に名を残す大統領になりえますが、その場合も北の暴発リスクを抱える可能性もあるので、予断は許されないと思います。

長期保有は下がれば買い増しを検討しますが、万一に備えて余力は残しています。






2017年4月1日土曜日

時間が味方になる企業

片山晃さんがラジオで言っていた、「時間が味方になる」企業を買おうと改めて思いました。