2018年12月15日土曜日

米国株は弱気相場入りしたか

今更かという感じもしますが、米国株弱いですね。好景気の終わりに近いかもしれないということで、市場も弱いみたいですね。いろいろ、以下に書いてますが、結論としては弱気相場が続くかは全然わかりません。

大分昔に積ん読していた、本を引っ張り出してきました。


ウォール街流 米国景気予測の方法 ジョセフ・H・エリス 2008/9/19

2009年の始めに買った本ですが、とてもいい本でした。もっとちゃんと読んどけよと思ってます。
で、本によるとアメリカの弱気相場の始まりは、実質個人消費の前年比成長率のピークになることが多いようです。実際、個人消費の伸びのピークに遅れて、設備投資や、企業利益がピークを付けることが多いようです。
で、2017年、2018年のアメリカの実質個人消費(消費者物価指数で除算)の前年比推移を見ると、
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2017年2.38%1.52%2.42%2.16%2.24%2.21%2.19%1.94%1.96%2.29%2.51%2.38%
2018年2.16%2.05%1.89%2.00%2.06%2.13%2.41%2.63%2.44%2.42%
2017年11月に一回ピークをつけ(2017年12月に成長率の鈍化)たと思ったら、2018年4月くらいから回復し、2018年8月にピーク(2018年9月に成長率の鈍化)をつけていますね。これ、マーケットの値動きとかなり連動していますね。ただ、2017年前半はトランプ減税期待もあってか、全然マーケットは反応していないですね。

2018年9月の個人消費の成長率の鈍化は2018年10月の末くらいの統計で確認しないと、個人投資家では判断難しいですね。2018年10月に、かなりS&Pは下げていますから、個人消費の先行指標のような数字を独自に見つけて判断している機関投資家とかも存在しているかもしれないですね。中には、衛星写真で景気動向みている人もいるみたいですから。逆に2018年1月の上げでは、個人消費の指標を見てから受け身を取れた凄腕の方もいるかもしれないですね。

ウォール街流 米国景気予測の方法では、個人消費の先行指標についても述べていますので、気になる方は、本を読むことをお勧めします。中身全部書くわけにはいかないので。。タイミングとしては6-12ヵ月程個人消費に先行することが多いその指標ですが、そちらの指標と2018年に所得減税があったことを考慮すると、2018年8月が前年比成長率の当面のピークで、個人消費前年比成長率の回復は2019年の3月くらいまで待たないといけなくて、そこからしばらく個人消費の成長率が強含む可能性も示唆しています。減税や金利政策によっても影響を受けるので、あくまで参考程度ですが。。

所得減税(一人当たり1600ドル、平均賃金の4%くらい)による個人消費の伸びが2018年にはあったはずなので、2019年が前年の2018年比で、個人消費の成長率を超えるのは結構難しい部分もあるのかなとも思います。ただ、2018年1月の個人消費の成長率はそれほどでもないですね。減税による所得上昇による個人消費の増加も、もしかしたら、6-12ヵ月遅れてやってくるのかもしれないですね。ちゃんと調べてないですが。。

中間選挙前にはトランプさんが中間層への所得減税を言及していましたが、中間選挙に共和党が負けた後、その話は今のところ聞かないですね。

一方で、米国のCFOの80%が2020年末までのリセッション入りを予想しているみたいですね。

米国のエコノミストの2/3が2020年末までにリセッション入りするとみているみたいですね

で、市場もリセッション入りを意識しているようですね。


実際リセッション(2四半期連続のGDPの減少)になるかなんて、正直わかりません。もし、2019年の個人消費の伸びがかなり強ければ、また株価は堅調になるかもしれませんし、一方で、これ以上、個人消費の成長率が伸びるのもなかなか大変そうにも見えます。

個人消費の伸びが底打ちするくらいまで、あまり無理をしない方がいいかもしれませんが、市場が総悲観になっているようにも見えるので、何とも判断しがたいというか。正直どうなるかはわかりません。

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