2021年1月1日金曜日

2021年の見通し、レジャー化する投資・投機

 2021年の見通しですが、全くわかりません。

一般的には、ワクチンがどうなるかでしょうか。今のところは、ファイザーとモデルナのワクチンが上手くいきそうでとりあえずは良かったと思います。

で、ワクチンが行き渡り、ある程度コロナが落ち着いて、景気が良くなれば、米国金利とかが上がるかと言えば、あんまり上がらない気はします。

先進国に置いては人の需要の伸びより、生産性の伸びの方が顕著な状態が続いている気はします。世の中良くなるスピードが、早すぎて、人間の欲望が追いついてない状態でしょうか。インフレにはなりにくい状態が続く中で、金融緩和でなんらかの需要を頑張って喚起している状態でしょうか。

もちろん、国内や国際的にも自らの望む需要を十分得られない貧困とかはまだまだあるんでしょうが。それも改善の方向にはあると思います。

マルサスが人口論を書いた頃は、人類は増えすぎて食糧生産が足りなくなるんじゃ無いかと言われてましたが、実際は需要の伸びより、生産能力の伸びの方が顕著でしたし、人口は120億くらいで頭打ちという説も出てますし(Factfulnessに書いてありました)、人類はより物を消費しない状態になりつつあるようです(MORE from LESS(モア・フロム・レス) 資本主義は脱物質化する (日本経済新聞出版) アンドリュー・マカフィー にそんなことが書いてありました)。

そんな中、大規模な金融緩和は、どんな需要を喚起していくのか。余暇が増えて、旅行や外出・読書や動画視聴、ゲームや趣味に使う時間が増えるんでしょうか。更に進んで環境問題への関心や世界の格差とかを無くそうとかの政治運動となるのか。それだけ人類は豊かになってきている気はします。

今回コロナで余暇が増えたのか、多くの人が新たに株式市場にも参入してきたようですね。そういう人たちのうちの何人かは経済原理というよりは趣味的な投資家・投機家なのかもしれない気はします。経済的にある企業がどれくらいの利益をあげられるかよりは、その企業がイケてるか、イケてないか、好きか嫌いか、面白いか面白くないかで投資や投機するような感じでしょうか。

利益の見通しを無視して、PSRがいくらだからとか、saasだからこれくらいのpsrは妥当とか、赤字だけど売り上げの伸びが凄いから投資しようとかも、もしかしたら一部は趣味的投資資金なんじゃないかなという気もしたりします。その後しっかり企業が利益が出せるようになるのであれば、経済的にも正しい判断だとは思います。最近だとESGも経済的な収益以外の価値判断があるという意味で、趣味的投資と似た部分はあるかもしれないですね。


高値を更新するビットコインとかいくつかの企業のバリュエーションを見ると、何となくそんな気はします。

人類はすでに経済原理なんかよりも趣味的に資本市場を利用できるほど豊かになったのか、それとも調子に乗りすぎると何らかのしっぺ返しがあるのか。どんな市場になっていくのかは全然わかりませんが、人類が豊かになって、資本市場も趣味的にレジャー的に使えるようになる日はいつの日かくるんじゃないか、あるいはすでにある程度そうなっているのではないかとは思います。

いずれにしろ、市場の値動きや、これからどうなっていくのかを予想するのは、とても難しいとも感じています。






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