2020年8月27日木曜日

YOUTUBERと煽り銘柄

最近、投資に関するyoutubeの動画って増えてるんですかね。youtuberの個別銘柄に関する配信で株価が立て続けに動いているようで、個人投資家の中でも批判的な意見もあるようですね。

個人的には、風説や法の規定する相場操縦でなければ問題ないと思っています。ちゃんとした情報を発信して、結果として相場が動くのであれば、それこそ市場原理で、特に問題ないと思います。

例えば、日経がTOBをスクープすると正式な発表なくとも相場は大きく動きます。これが、相場の変動を意図した、風説や事実無根であれば、犯罪ですが、そうでなければ問題ありません。インサイダー取引をしていたら、もちろん法律違反ですが、情報の発信自体が倫理的に間違っているとまでは思いません。(日経が結果的に部数を伸ばしたいという意識はもちろんあるでしょうが)

では、インサイダーではない先回り買いは、倫理的にダメな行為でしょうか。これは、正しい情報発信をしており、インサイダー取引でないなら、全く問題ないと思います。


マスメディアは、自己規制で、株関係の番組や記者に証券売買の自己規制をしているらしいですが(たまにインサイダーで捕まる人もいるので実態はよく知りません)、それは、証券を売買してしまうと、本業のメディア事業にバイアスがかかってしまうからだと個人的には思います。特にTVは、国から公共の電波を割り当てられ、放送法で規制されていますから、TV番組が関係者の保有銘柄に関してバイアスをかけて放送をすることは許されません。

では、放送法に縛られない、新聞記者が、自由に証券売買できるとどうなるでしょうか。インサイダー取引でなければ、個人的には問題ないと思いますが、新聞社としてみれば、なんらかの重要な情報を記者がつかんだ時、株の売買をしてから、記事にするというようなインセンティブが働くかもしれません。これはインサイダー取引でなければ犯罪ではありませんが、新聞社にとってみれば有用な情報の発信が遅くなったり、場合によっては、記者が自分の売買を優先して情報を新聞社に渡さない恐れもありそうです。

マスメディアが自己規制するのは、メディア事業に支障をきたさないためであり、メディアの信用を担保するためのものだとは思います。

Youtuberがそのような厳しい売買規制をすべきかどうかは、本人が決めればよいことだとは思います。

個人投資家が、俺の漁場を荒らすんじゃねーよとか、サムネが煽り気味で下品だというのに関しては、そうかもしれないなぁとは思います。

Youtuberも立派な実業ですし、実業無くして株式会社も経済もありませんから、Youtuberの方も応援したい気持ちはあります。ただ、発信する情報が正しいものであり、バイアスや嘘、偽計が含まれていないかは厳しく見られないといけないと思います。相場操縦を意図した嘘や偽計は犯罪ですので。

発信する情報が本当(あるいは本当と思うに十分な根拠がある)かどうかが重要であり、それを無視して、相場に変動を与えるものをすべて悪とするのは味噌も〇ソも一緒にする愚行なんじゃないかなとは思います。

相場においては何が味噌で何が、〇ソかわかりにくいので、状況としては結構複雑ですし、味噌が後に腐っても、味噌のままだと思われたりして、酷い目にあったりするかもしれないので、それはそれで大変だとは思います。

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