2018年10月31日水曜日

金融政策の「正常化」と財政の「健全化」

時折、新聞なんかで、金融政策の「正常化」とか財政の「健全化」といった言葉を見ることがありますが、これって一体何を指しているのでしょうか。

個人的には、マクロの経済政策が実現すべき「正常」あるいは理想な状態とは、完全雇用とそれに伴うマイルドなインフレだと考えています。これを実現かつ持続させることが、正常な金融政策であり、健全な財政だと考えています。

金利が〇%あれば「正常」とか、財政均衡したら「正常」とか、量的緩和は「異常」とか、そういった、理論・理屈・理由で、的を得ているものは自分には正直思い当たりません。

貨幣の供給を調整できるのは中央銀行(広義の政府)だけですから、完全雇用かつマイルドなインフレを目指す金融政策を行うことが「正常」なのだと思います。

財政も同じです。自国通貨建ての国債の発行でデフォルトすることはありません。財政赤字は国民の黒字ですから、特に問題にはなりません。あくまで、分配の問題です。それはそれで重要ですが、マクロの経済政策としては分配の問題は関係ありません。関係あるのは、財政が緩和的が緊縮的かです。こちらも完全雇用かつマイルドなインフレを目指すことが「健全」な財政だと思います。

金融政策も財政も緩和し過ぎれば、インフレになりますし、引き締め過ぎればデフレになります。それだけだと思います。

とはいえ、個別の業種や金融商品が変な値段(バブルや、異常値、リスクの取りすぎ)を付けてないかは個別に見ないといけないかもしれないですね。ここら辺は、投資家や投機家の領分な気もしますし、かなり難しいとは思いますが、チェックし続けることは必要だと思います。

2018年9月3日月曜日

Mr.バイオ雑感 (9/3.4追記あり)

サンバイオについてです。
バイオ素人ですので、内容適当です。レポートとか読んでざっと印象。理解不足の部分多いですが。。

https://sharedresearch.jp/ja/4592


・脳細胞再生薬自体の治験は割と成功する確率は高そうかもしれない。ただ、1/2a相での、プラシーボ効果が高い可能性もあるかもしれないんでよくわからん。 症例数は少ないが1/2a相での治験のp値、0.003<pくらい?フレアの高信号域の意味とは、回復に必要なプロセスなのか?

・脳細胞への治験(特に慢性期)は、先行もしているっぽい、一方で、塩野義の再生誘導ペプチド医薬の存在。これ自体は慢性脳梗塞を今のところ対象にしていないようだが、もし栄養効果に近い効果があるなら、高額な細胞再生薬よりも安価なライバルになる可能性もあるんかな。

・SB623の細胞再生薬の作用機序で、「成⻑因⼦の⼀つであるFGF-2(Fibroblast Growth Factor-2)というたんぱく質」が重要という記述がリサーチレポートにあるが、作用機序がより解明されたときに、細胞再生薬以外の治療方法が確立される場合があるかどうか、再生誘導ペプチドみたいなもので置き換えられないかどうかは、少し気になるかも。よくわかんないけど。投与細胞が死ぬことが重要で、そのときになんらかの効果を発現するとかなら、細胞薬である必要があって、それならサンバイオに有利になる可能性もあるんかな。あとは、作用機序に関する特許とかとれるんかな。

・時価総額今、2000億円くらい、治験が成功し、後発ライバルが上手く行かない場合の確率とか、期待値どのくらいになるか。独占状態にどれくらいいられるかで、予想される期待値も大分変ってきそう。

・あとは、まだ時間かかりそうだけど、栄養効果でない脳細胞移植みたいなのが、実現するかどうか。(9/3追記:9/3にMuse細胞による脳梗塞の治験についての記事がありました。記事読む限り有望そうにも見えますね。慢性脳梗塞の場合でも静脈注射で大丈夫なのか気になるところですかね。炎症反応が出てないと静脈注射では難しいかもしれませんね)https://nk.jiho.jp/article/135654

9/4追記 三菱ケミのMuse細胞強力な競合になる可能性もあるとは思います。一方で、Muse細胞投与後に抗炎症、抗アポトーシス効果のある細胞を一緒に投与する場合もあり得るのかもしれないので、そこら辺ではサンバイオの技術は活かせるのかもしれません。よくわかってませんが http://www.jsao.org/image/custom/pdf/42_1PDF/42_16.pdf

あと、サンバイオは慢性期の脳梗塞、塩野義と三菱ケミのは急性期以後辺りを対象にしているので、対象が違うので直接競合しない可能性もあります。ただ、塩野義と三菱ケミも脳に直接注入する方法を取ることで慢性期の脳梗塞にも応用可能なのかは気になります。


2018年8月20日月曜日

対話しない?日銀

リーク記事なのかどうかわからないですが、日経新聞にETF買いの、ステルステーパリングを匂わせる記事がでました。個人的にはステルステーパリングをあえて匂わせて、市場の反応を見て、後付けで買いのペースが早かったので単に8月は厳しめにしていただけですと言い訳もできるような感じにしているような気もしますが、そこら辺はよくわかりません。日銀さん何したいのかわかりにくいのが問題だと思います。

日銀、ETF購入鈍る 方針修正受け、将来の減額に布石? 
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO34315770Y8A810C1EA3000/

ETF買い自体には個人的には反対なので、ETF買い入れ減らすのは全然いいんですけど、一方で、同記事内に

日銀は1年あまり前から水面下で購入縮小の検討を進めてきた。昨年秋からは決定会合でも議論が増加。最近になり黒田総裁も懸念を強め始めた。7月に決めた長期金利誘導の柔軟化には2人の政策委員が反対したが、ETFの修正は緩和推進派の委員も含め全員一致で決まった。」

で、これ見て思ったのが、いやいや、議論とか懸念しているならきちんとそれもリアルタイムで公表しようよと。。

FRBだったら、議論していることや、半年かそれ以上前くらいからテーパリングを意識させるメッセージを出すと思います。一方で日銀は、こっそり議論して、玉虫色の決定会合の中身を公表して、こっそりステルステーパリング?するかもとリークして、市場の反応を見るというのは市場と対話をしない姿勢だと思います。

事前に議論しているとか、テーパリングをいつくらいから開始する見込みだということをきちんと公表すれば、市場はなんらかの反応を見せるでしょうし(まだ早すぎるとか、ETF買いなんて必要ないよとか)、その反応をみて政策や議論のスピードを調整するのがFRBのやり方という印象です。

記事が正しいという前提のもとですが、日銀は市場との対話を拒否しているみたいですね。これはホントに日銀の能力の低さを表していると思います。市場を対等に扱わず、保護するものとか考えているんですかね。。(記事が出鱈目なら、日銀の方ごめんなさい)

失われた20年の原因となった頃の日銀よりは全然良いんですけど、市場と対話しようとする姿勢を見せない日銀に関してはがっかりですし、そのようなやり方では誰も得しないのではないかと思います。少なくとも、7月末の日銀決定会合の中身は何がしたいのか意味不明でした。

あと、メディアにリーク、日経ETF買いを減らすとか、長期金利に幅を持たせるとかいうリークも辞めましょうよ。。議論していることと、将来そうなりそうかもしれないというメッセージを堂々と出してください。

2018年7月10日火曜日

トランプさんの関税政策と頭の中

正直全然わかりません。

憲法上議論はあるみたいですが、関税は大統領が議会より優先的に決めているようですね。

大統領の通商交渉権限と連邦議会  滝井 光夫
http://www.iti.or.jp/kikan69/69takii.pdf

アメリカ大統領の最大の権限である米軍の指揮権をもって、北朝鮮と交渉し、ファストトラック法を基に、関税に関する大統領の権限を最大限いかして、支持率を上げようとしているんでしょうか。


中国への制裁関税は、産業スパイが酷い中国への制裁と、中国の産業の近代化を阻止しようという意図があるんですかね。新冷戦体制と言う人もいますが、今のところそんな感じですね。

なんだかんだで、軍事大国であったソ連・ロシアは結局、まともな自動車さえ作れていないですから、アメリカが、産業化する中国を警戒するのは当然だと思います。トランプさんが、自動車産業が安全保障上重要というのもそういう意味では正しいかもしれないですね。

中国としては報復関税なんかして、貿易戦争をしてもダメージの方が大きいでしょうから、北朝鮮を使って牽制するかもしれないですが、アメリカとしては中国産業の近代化を阻止したいでしょうし、なかなか折り合いはつかないかもしれないですね。

産業スパイをやめて、産業を自由化(民営化)して、為替も資本の移動も自由化して、関税も最低限にすれば、アメリカも納得するかもしれないですが、そんなことをしたら中国がより経済的に強くなりそうで、それはそれで、アメリカは許さないかもしれないですね。


あとは、規模は数千億円と小さいですが、EUと鉄鋼関税でも、もめているようですね。こちらは、何となくより有利な通商交渉への駆け引きといった感じでしょうか。


最後に、日本として一番気になるのは自動車への25%関税も安全保障上の脅威になれば、検討するみたいな発言を、トランプさんがしていることですかね。

「米・自動車関税に25%?の衝撃」(ここに注目!)2018年05月29日 (火)神子田 章博  解説委員
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/298366.html

アメリカの、自動車販売の4割が輸入車だそうなので、流石にトランプさんも簡単には関税を上げるのは難しいとは思います。アメリカ国民へはっきり見える形で、関税が負担になりますし、輸入車が値上げになれば国産車も品不足で値上がりするかもしれませんし。

貿易戦争自体が馬鹿げているのは、おそらくトランプさんとその周りの人もわかっているような気はします。(たぶん)

ただ、中国に対する危機感も同時に大きいのかもしれません。


2018年6月27日水曜日

バリュー株投資の黄昏

個別では跳ねているものももちろんありますが、全体的に2月くらいから、いわゆるバリューっぽい株は下がり続けている印象です。

バリュー株と一口に言っても、景気良好時の景気敏感株とか、低成長株とか、資産持ち株とか、いろいろあるわけですが、特にセクターで顕著なのは、自動車・銀行・建設の小型とかですかね。

原因として考えられるのは、

・景気循環のピークを迎えて、ここから、景気敏感株の業績は悪化すると市場が考えている

・自動車はアメリカの関税等で悪影響を受けたり、新興国からの追い上げがある。

・将来業績が不安(国債金利の低下の影響が出てくる)、ガバナンスもいまいち、監督官庁の金融庁も何がしたいのかよくわからない、でかいリスクを適当に取っているかもしれない、ドイツ銀やばいの?で、銀行株が下がっている

・建設の利益率はこれから悪化するかもしれない

・バリュー株化している時価総額の大きな自動車・銀行に引っ張られて、他のバリューっぽいのも下げている

・日本でアクティビストやると、不当な扱いを受けたり、よくわからない理由で逮捕される

・googleやアマゾン、FBなどの成長株を見て、技術や外部からの影響を受けにくい優れたビジネスモデルへの評価や、将来性への評価が市場でより強くなっている。(もとからそういう部分はありますので、最近強くなったのかはよくわかりません)

・バリュー株より10バガー

とかですかね。

単なるバリュートラップっぽいのもありそうですが、一部銀行などは解散価値下回っているものもちらほらありそうですかね。地銀再編とかリストラがあると面白そうではあります。現在公取が地銀再編には反対のようですし、何となく保守的な業界の印象もありますし、難しそうではありますが。

日経22000円で、解散価値下回る結構時価総額大きな地銀とかがちらほらいるのは、なんとも奇妙な気もしますが、まあ、どうなるかわかんないですしね。


バリュー株「投資」とは言いますが、実質的にはネットネットのバリュー株を買う人が期待しているのは、解散価値くらいまでは株価は戻すだろうというような、リスクアービトラージのような面もあるかもしれないですね。アクティビストであればカタリスト自体も起こせるかもしれませんが、日本では難しいんですかね。

あと、バリュー株投資でよいのは、数字さえ見れれば、将来を予測するセンスとかがそれほどいらないという部分ですかね。(もちろんセンスはある方が良いですし、パフォーマンスも上がるとは思います。)おそらくバリュー株投資をすれば、凡その人は多少の超過収益は得られるかもしれません。

下がり続けることこそ実はバリュー株の醍醐味なのかもしれないですね。安く買えれば、買えるほどお得になるのがバリュー株ですから。買い増せる余力を確保するのが大変でしょうが。


一方で、精々2-3倍にしかならない、バリュー株より、流行は10バガー探しなのかもしれないですね。もちろん、将来の成長に自信がある株なら、それも実質は将来性を考慮したバリュー株(割安株)なのかもしれないです。一般的にはグロース株とは言われますね。こちらの方が実力差がでて、ボラがでるからこそ、人はグロース株に惹かれるのかもしれないですね。

個人的にはグロース株もバリュー株も現在価値と、価格との乖離を探すという意味では、バリューもグロースも同じ、バリュ―株探しという面はあると思います。バフェットさんもどっかで、そんなことを言っていた気がします。






2018年6月4日月曜日

サイゼリヤとイタリアン、なんとなく雑感

なんとなくですけど、ここ5年くらいで、日本でのイタリアンのレベルって全体的に上がってるような気がするんですよね。特にピザの窯ってこの5年くらいで、結構見かけるようになりました。地域によっても違うかもしれないですが、本格的な宅配ピッツァみたいなのも増えて、値段も手頃でおいしい印象はあります。

コスパが良いと雑誌のアンケートで出ていたサイゼリヤですが、他店のレベルが上がると、相対的にはなかなか厳しい部分もあるかもしれないですね。特にピザのレベルは置いて行かれ気味な気がします。。

製造直販の強み等を活かして、個人的には頑張ってほしいですが、5月の月次もなかなか苦労している感じはありますね。人手も足りてない部分もあるんですかね。値段を上げないという経営方針ではあるようですが、どうなるんでしょうかね。海外の方も頑張っているようではありますが、どうでしょうか。

2018年5月24日木曜日

アスカネトのAIプレートについてなんとなく考えてみる

追記:空中ディスプレイに関しては他社も出しているみたいですね。

アスカネットAIプレート、樹脂製の製造ができるようになったと、ニュース出ましたね。鈴茂のいなり寿司の機械にもAIプレートが使われているようですね。おそらくアスカネットのものではないかと(IRには確認していません)

https://www.ssnp.co.jp/news/rice/2018/04/2018-0420-1128-14.html

で、今更ながら用途について考えてみたのですが、接触を避けたい医療用とか食品用とかを考えているんですかね。ただ、接触しないだけなら、音声認識とか、タッチパネルの手前にセンサー付けるとか方法はありそうですね。

目新しさから、広告とかにも面白そうですが、視野角が20度程度というのは少し気になりますかね。なるべく沢山の人に見てもらうにはデメリットにはなりますかね。逆に、視野角狭いのを利用して、銀行ATMの暗証番号入力に利用したりですかね。

後は、ゲームとかですかね。ただ、3DSで、すでに3Dのは出ていて、かつ、構造上スペースが結構必要(プレートの内側にディスプレイや物を置く必要があるんですかね)というのはちょっと面倒かもしれないですね。任天堂Laboとかに組み込めると面白いかもしれないですが、どうでしょうかね。

後は、位牌とか、自動車にも使われてみたりですかね。

何か、あっと驚く使い方で、大量に広まると面白いですが、どうなるんでしょうかね。